旧矢ノ川(やのこ)峠 サイクリング

旧矢ノ川峠(やのこ とうげ)は熊野市と尾鷲市を結ぶ 国道42号線(現在は42号線バイパス 熊野尾鷲自動車専用道路が開通したので旧42号線)のトンネル開通(1968年)で廃道となった道路です。

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60才を越えた我々3人はこの峠を越えます。2016年2月21日 6:40 熊野市の旅館はるさめを出発。

さて、今回の行程はざっとこんな計画です。 前日、まず熊野市駅の次の有井駅にトラックで運んだ自転車を駐輪します。この日は大雨の予報。コンビニでレインコートを仕入れます。

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あいにくの雨。予報ではこれからまとまった雨になるようです。

空のトラックを尾鷲駅に置きに戻ります。予報通りとんでもない大雨でした。尾鷲駅構内にトラックを駐車して駅の待合いでコンビニ弁当の夕食です

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今回、参加できなかった友人も応援の電話をくれました。「四日市は大雨だよ!そっちはどう?」「さっきはすごかったけど、もうおさまったよ 明日はがんばるぜ!!」

一時間ほど待って、鈍行で有井駅へ

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有井駅から旅館までは、カッパを着込んで暗い夜道を無灯火で移動。幸い、雨は小やみになりました。

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明日のミッションにそなえて ゆっくり休みます。今回のミッションは明るいうちに尾鷲に到着すること これだけです。

当日は晴天に!まずコンビニで朝食と昼食を仕入れます。熊野の名所獅子岩、鬼ヶ城で朝食。

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そして、たんたんと上り坂をこぎます。この峠はバイパスの分岐をすぎるといきなり急坂です。

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2月というのに汗がふきだします。これ以上の薄着の用意はありません。 バイパスが通っているから車は少なく、サイルリングにはもってこいです。急坂はこの小坂トンネルでいったん緩くなり

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大股川の清流沿いに快走!昨日あれだけ大雨だったのに川の水は驚くほど透明です。

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道の駅の案内板があったので 気持ちはすっかりアイスクリームモードになっているのに、あれ?廃業みたい・・・残念

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意外にやさしい登り坂でした。登ること2時間、トンネル入り口に到着しました。いよいよこれからが本番です。

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このラインの下の三叉路から上の合流までのトンネル部分が旧矢ノ川峠です。10:00 旧道に入ると いきなり ラフロード。

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どういう訳か、世界遺産「熊野古道」のルートに矢ノ川峠は含まれていません。その理由は歩き始めてすぐわかりました。このルートは整備が不可能。「こだま」や「もののけ」の世界です。

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荒れ果てて、踏みいるほどに難儀になっていきます。
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三人とも口数少なく、ひたすら上に向かって歩きます。

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計画というほどの計画ではないけど、お昼ご飯は峠で! くらいには思ってました。しかしネットで先輩の投稿にあった橋のおちた地点にも届かないのに12時をすぎ、疲れも感じたので、弁当をひろげました。

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休憩なしに登ったので、だいぶ体力を消耗。高度が上がったせいか冷えてもきました。食事後、登り始めるとじきにその「橋だったところ」に着きました。

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沢 へ降りて迂回。ガレ場を自転車担いでどうにかパスし、先へ進みます。道はますます荒れていますが、慣れてきたのか ふしぎに崩れた道も平気になってきまし た。写真もこのあたり、少なめです。電波は圏外ですが、GPSで現在地が確認できるので安心。健朗さんのマウンテンバイクのトークリップがはずれました。

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乗り捨てられた軽自動車。そろそろ峠の予感です そして・・

登頂成功です!!13:00 ついにやりました。♪ 矢ノ川 越ゆれば尾鷲がみえる よいそれ?♪♪ 尾鷲節の一節が口をついて出ます。いわゆるクライマーズハイ

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自転車を点検して、下りにかかります。

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うしろ崖だよ 注意してね

矢ノ川峠

下り側は倒木や落ち葉は少ない道。ただ鋭利に割れた浮き石が河原状態です。僕は700Cの細いタイヤなので、いつパンクしてもおかしくない慎重にくだります。

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矢ノ川隧道は三叉路の奥まったほうに隠れていました。

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この三叉路で間違えたらバイパス自動車道方面へ下りてしまいます。

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尾鷲側の下りも尾鷲隧道を抜けると、道はかなり荒れていました。僕は掘れた石の隙間に前輪を取られ、吹っ飛びました!右膝をすこしすりむきましたが、無事。フルブレーキで下り、手掘りの隧道まで来ました。

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ひきつづき、手彫りの隧道が続きます。きつい行程でしたが、ゴールの喜びはひとしお。それにしても、この道を国鉄のボンネットバスが走っていたとは・・

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尾鷲に到着してコメダ珈琲 でアイスクリームを食べました。おいしい!

GPSのデータも確認してください。
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