設備制御盤の省エネ提案 (三菱の取り組み)

以前書いた この記事ですが、三菱電機からコンバータが発売されました。

まだ、315kw以上のインバータ向けではありますが、今後の展開に期待したい。

以下は

最近のFA機器はインバーター駆動が増えました。日本国内で(IE3)プレミアム効率モータの開発が遅れたのはインバータの普及のせいだとまでいわれます。

ここで言うインバータはモータ(主に籠形三相交流誘導電動機)を駆動するための電気機器ですが、

三相ブリッジダイオードで整流した直流をコンデンサーに蓄え、(この部分をコンバータという)この電源をスイッチング(オンオフ)して任意の周波数の三相交流を作ります。(ここがインバータです)

周波数が自由に変更できるので、モータの回転数が自由にコントロールできる。それだけでずいぶん省エネ効果があります。

さて、回ったモータはいずれ止めます。モータを止める時エネルギーが余って電流が逆流してきます。(回生電流といいます)回生電流によりコンバータのコンデンサーの電圧が上がります。

一般的なインバータでは、この電圧を監視していて、一定以上上がった分を内部の抵抗に放出します。抵抗の熱エネルギーにしてコンデンサーの過剰電圧を防止します。

でも、せっかくの省エネ機器なのに熱を発散してしまってはどうもいただけません。そのために冷却ファンまで装備しています。

そこで提案です。何台も使用するインバータのコンバータ部分を大きな直流電源としてまとめてしまったらどうでしょう。

一台のインバータが停止動作中に発生した回生電流を他のインバータの電源として消費すれば熱にして捨てる必要がなくなります。

発展して考えれば、工場全体に、コンバータの定格電圧の 直流350ボルトをキュービクルから供給できれば効率はますます良くなりますね。

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